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皆様こんにちは、AGSホーチミン事務所の渡邊です。
ベトナムのお土産と言えば、「ベトナムコーヒー」だと思っていたのですが、
ベトナムで3ヶ月過ごしてみて、どうやら最近は「紅茶」の人気が高まっているということに気が付き始めました。
「紅茶」と言っても、プラスチックのカップに入った冷たく、甘い紅茶が特に人気のようで、ホーチミン市中心のカフェや紅茶のお店は、連日行列が出来ています。
弊社スタッフも、お昼時に紅茶を買いに行ったり、「ミルクティーが飲みたい」と言っているのを日常的に聞きます。
今回は、コーヒーと紅茶のどちらが人気なのか、そして紅茶の人気店はどこか調べる為、弊社20代~30代のベトナム人女性スタッフ10名にヒアリング調査を行いました。
Q1 コーヒーと紅茶はどちらが好きですか?
ヒアリング対象者が20代~30代女性だったことも影響してか、紅茶の人気を感じられる結果となりました。
Q2. よく行くカフェはどこですか?
圧倒的な人気を誇る、PHUC LONG とGONG CHA。実際、どちらのカフェも、若者を中心に夜遅くまで賑わっている印象があります。
双方の喫茶店を簡単に紹介します。
PHUC LONG
(筆者撮影)
(筆者撮影)
1986年に創業したカフェ、PHUC LONG は、紅茶だけでなくコーヒーも充実している。特に人気のある紅茶は、「PEACH TEA」。ホット、アイス問わず、缶詰のカットされた大きな桃が、そのまま入っているのが特徴です。
GONG CHA
(筆者撮影)
(筆者撮影)
台湾から進出してきたGONG CHA。台湾発祥のため、バブルティーも人気ですが、写真の飲み物も、看板メニューの一つです。
こちらは、濃厚なホイップクリームが乗っていて、クリームの適度な塩気がアクセントになっています。
ではなぜ、ミルクティーをはじめとする、写真のような「紅茶」は、ここ数年で人気が急上昇しているのでしょうか?また、なぜお酒や、コーヒーではなく、若者は紅茶を選ぶのでしょうか?
幾つか、推測される要因を紹介します。(下記、個人的見解となります、ご了承ください)
1.甘く、飲みやすい為、飲み物兼、デザート感覚。
写真のような紅茶は、非常に甘く、ホイップなどトッピングを追加することが出来ます。「苦いからビールは飲みたくない」「女性はお酒を飲むことによくないイメージを持つ人もいる」との声もあります。そのため、気軽に、且つデザート感覚で楽しめる紅茶は、若い女性を中心に、選びやすい飲み物になっているように感じられます。また、ベトナムには伝統的な「チェー」という、甘めのぜんざいのようなデザートがあり、
- 甘い
- 味やトッピングを選択できる
2.飲み物を囲んだコミュニケーションを大切にする文化がある。
紅茶人気もさることながら、ベトナムはコーヒーの生産・輸出がブラジルに次いで2位であり、(出所:国際コーヒー機関)国内のコーヒー人気も非常に根強いのが現状です。更に、ビールにいたっては、消費量がアジアで1位(出所:キリンビール)であり、ビール大国でもあります。
紅茶、コーヒー、そしてビールが人々の生活の重要な部分を担っているベトナムは、人とのコミュニケーションや、その時間を大切にする文化があるのだということが理解できます。
コーヒーやビールは苦い、大人の飲み物だ、と考える若者もいる中で、紅茶は、若者の間で飲みやすさや、海外からの紅茶店という目新しさで更に広がっていったのかもしれません。加えて、涼しい店内スペースがおしゃべりを楽しみたい若者を引き付けているのではないかと考えられます。
日本で言う、「飲みに行こう」のように、「ミルクティーを飲みに行こう」と言って、友人と会うことも非常に多いそうです。
実は私も、ミルクティーを楽しんでいる一人だったりします。
ご興味のある方は、こちらもぜひご一読ください。
コーヒーに関する弊社ミニ調査:ベトナムコーヒーの生産と消費http://ags-vn.com/ja/report/32305.html
ビールに関する弊社ブログ過去記事:世界有数のビール国家、ベトナムのビール市場に迫る http://ags-vn.com/ja/weblog/32752.html
今回はこの辺で失礼します。